その恋は永遠だった。
出逢い。
【 出逢い。】
今日は快晴。
雲一つない空に両手を伸ばした
空の色とは正反対の心情で
軽い登り坂を歩いている
「まったく・・・
なんで、こんな事に・・・」
―――――――数日前
数学の時間の事だった
「(ん・・・なんだろう…?)」
目の前がクラっと歪んだ
それは一瞬で終わったのだが…
次の瞬間
頭が割れる様に痛くなった
それと共に吐き気が襲う
「ちょっ!?光っ!」
私の異変に最初に気付いたのは
親友の由香里(ユカリ)
「どうしたの、光!!」
そう焦る由香里に
大丈夫…と返事しようとしたら
目の前がまた歪み、意識を手放した
その後の事はよく覚えていないけど
目を覚ました時には学校の保健室にいた
起きてすぐに見えた光景は
心配そうに私を見る由香里の顔
その後先生の「安静にしてなさい」
の声によって家に帰る事になった
家に両親がいなく、変わりに
4つ上の姉、夢(ユメ)が迎えにきてくれた
帰る前に先生に
病院に行く事を勧められた