短編
だから、ね?
私が貴方のものなら
貴方は私のもの。
私には貴方が残したロボットがいたけど、貴方には誰もいない。
だから、私が貴方に会いに行く。
神に禁じられていようがどーでもいい。
だって、貴方は私のもの。
自分のものに会いに行くだけ。
「さようなら。」
「サヨウナラ。」
《ママー!人が寝てるよ!》
《あら、誰かが捨てたのかしら?随分、古いタイプの型ね。珍しいわ。》
《-----。》
《ママ!?いま、このロボットうごかなかったぁ?》
《ふふっ、それはないわよ。もう捨てられてぼろぼろだし。動くわけないわ。》
《そうかなぁ~?》
《あっ!パパよ!ケーキ買ってきてくれたみたい。行きましょ。》
《あー!ほんとだ!ミル、ケーキだいすき!いこいこ~!》
《ふふっ、はいはい。》
《ダイスキ。》
END