青春物語
「――…それでは、始業式を終わります」
長く感じた始業式も終わり、弧夏達を見つけ教室へと向かう。
「校長の話、長すぎやし!!」
「相変わらずだよね~」
「あたし寝ちゃってたよ☆」
「後ろ振り返ったら寝てるから、ビックリだよ」
何気ない話をしながら3号館4階にある3年4組の教室までの階段を上がる。
「でも、4組とか最悪じゃない?4階まで上がらないといけないもん」
校長の話も飽きたので違う話題を振ってみた。
「あぁ~、階段キツいよね~」
「恵美にとっては、ダイエットになってええんちゃう?」
「余計なお世話~!!」
ハハハと私と弧夏が笑う。