輝く季節へ

恋について、小学生なりに。


 そういえば、『好きな子いじめ』
らしきものもあったわね。
アレはされる側にとっては、
する側の想像を超えて嫌なものだよ。

例えば廊下で歩いてる時に、
通り道を塞いで退いてくれなかったり。
百歩譲ってそれは許せるとしても、
言葉の暴力(ブス!とかバカ!とか)は、
年頃の少女の心には痛いわ。

全国の男子諸君に忠告させていただくわ、
いくら自分をアピールしたいからといっても、
言葉の暴力だけは止めておきなさい、ってね。
そんなんじゃ、
実る恋も実らなくなってしまうわ。


 だいたい、なんで好きなのに
意図して嫌われるような振る舞いをするわけ?
全く不思議だわ。

まぁ大人は滅多にやらないから、
子供特有のものなのかもね。
中には大人でも、
意地悪で気を引こうとする輩はいるだろうけど。
 大人の中には、嫌いな人に対して
偽りの好意でもって駆け引きをする人もいる。
私は愛情の出し惜しみをしてしまうかも。
嫌いな相手に対してなら、特に。


 ・・・そういうことがありつつも、
 私の『初恋の継続』は
 ますますヒートアップしていった。


 そして、今度は冬休みが始まる。


 冬休み。

 冬休みに入ってからすぐに ―

 あの町へ行った。

 アイツと会うはずの町。


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