輝く季節へ
【Epilogue】
輝く季節へ。
「わたる~!お待たせっ。」
私はある人との
待ち合わせ場所に到着した。
「あっ、やっと来た。」
彼が振り向いて、私を見た。
「ごめんごめん・・・怒ってる?」
待ち合わせの時間より
十分遅刻してしまった私は、
彼の機嫌を伺った。
「別に怒ってないよ。
ただ、もうあと五分遅かったら
状況は違ってたかも(笑)」
冗談交じりに彼が言う。
「なるほど、わたるの許容時間は
十五分以下ってことね。
覚えとくわ。」
私は笑いながら深く頷いた。
「それじゃ、そろそろ行こうか。
急がないと映画が始まっちまう。」
彼は私の腕を掴んで歩き出した。
「うん!」
笑顔で彼の隣を歩き始める私。