輝く季節へ
SEASON・2 初恋、痛み。
小学校入学!
小学校入学、まだ6歳の私。
一年生の四月は、
桜が綺麗だったんだろうなぁ。
新鮮で透き通ったピンク色だったんだろうなぁ。
思いを駆け巡らすだけで
胸が躍るようだわ。
友達の作り方なんか知らなかったし、
仲良くなるコツだって考えたこともなかった。
なのにあの頃は、
周りに『お友達』がたくさんいたんだ。
孤独なんて感じたこともなくて。
先生も友達もすごく優しくて、
学校中のどこにいても
守られている気がしていた。
例えば、怪我をしたとき。
怪我と言ってもそんな大袈裟なものじゃなくて、
転んで膝を擦りむいた程度。
痛みと恐怖で泣いてしまう私の周りを、
クラス中の生徒が取り囲む。
どの子も口々に心配した言葉や
慰めの言葉を掛けてくれる。
担任の先生もすぐに駆け寄ってきて、
「何処を怪我したの?」って聞いてくれる。
見てみぬフリをすることなんてなかった。
皆が、優しかった。
だけどね、『仲間はずれ』はあったんだよね。
「○○ちゃんと仲良くしちゃダメ」とか。
なんか寂しいよね。よく分かんないよね。
そういう時自分でも気づかぬ本性が
見え隠れするから、また怖いんだ。
いつもは皆が仲睦まじいのが一番だって
思っているはずなのに、
仲間はずれにされているのが自分じゃなかったら、
心の中を安心感でいっぱいにしてるの。
『仲間』に入っているっていうことが
嬉しくて仕方がなかったり、
変な優越感に浸ってしまったりするの。
そんな自分がすごく嫌だ。
その気持ちは喜びとは呼びたくないね、絶対。
ほら、だって逆の立場だったらどうなの?
仲間はずれになって本気で喜ぶ人なんていないでしょ。
私が持ったような無意識の感情
(喜びや優越感)は、
子供ながらの残酷性なのよね。
自分の心に嘘は吐けない。
だからこそ人間の根本にある本能だって、
包み隠したりしない。
ダメな部分だって同じ。
一年生の四月は、
桜が綺麗だったんだろうなぁ。
新鮮で透き通ったピンク色だったんだろうなぁ。
思いを駆け巡らすだけで
胸が躍るようだわ。
友達の作り方なんか知らなかったし、
仲良くなるコツだって考えたこともなかった。
なのにあの頃は、
周りに『お友達』がたくさんいたんだ。
孤独なんて感じたこともなくて。
先生も友達もすごく優しくて、
学校中のどこにいても
守られている気がしていた。
例えば、怪我をしたとき。
怪我と言ってもそんな大袈裟なものじゃなくて、
転んで膝を擦りむいた程度。
痛みと恐怖で泣いてしまう私の周りを、
クラス中の生徒が取り囲む。
どの子も口々に心配した言葉や
慰めの言葉を掛けてくれる。
担任の先生もすぐに駆け寄ってきて、
「何処を怪我したの?」って聞いてくれる。
見てみぬフリをすることなんてなかった。
皆が、優しかった。
だけどね、『仲間はずれ』はあったんだよね。
「○○ちゃんと仲良くしちゃダメ」とか。
なんか寂しいよね。よく分かんないよね。
そういう時自分でも気づかぬ本性が
見え隠れするから、また怖いんだ。
いつもは皆が仲睦まじいのが一番だって
思っているはずなのに、
仲間はずれにされているのが自分じゃなかったら、
心の中を安心感でいっぱいにしてるの。
『仲間』に入っているっていうことが
嬉しくて仕方がなかったり、
変な優越感に浸ってしまったりするの。
そんな自分がすごく嫌だ。
その気持ちは喜びとは呼びたくないね、絶対。
ほら、だって逆の立場だったらどうなの?
仲間はずれになって本気で喜ぶ人なんていないでしょ。
私が持ったような無意識の感情
(喜びや優越感)は、
子供ながらの残酷性なのよね。
自分の心に嘘は吐けない。
だからこそ人間の根本にある本能だって、
包み隠したりしない。
ダメな部分だって同じ。