輝く季節へ

初恋


そうだなぁ・・・
小学校二年生だったかな。

 マセガキのあたしには、
好き♡な人がいたの。
ラブ事件も勃発!って感じでね。
あの頃は男の子より女の子の方が、
おマセさん指数が遥かに高かったわ。


 ある日学校が終わった後に、
駄菓子屋さんで遊ぶことになりました。

メンバーは私と真美子ちゃん、
男の子は私の意中の相手である
カズ君とその友達ジュン君。

カズ君は少しだけ日焼けをしてて、
スポーツが得意の明るい男の子だったなぁ。
めちゃめちゃカッコ良くて、輝いて見えてたんだ。


それで、一旦家に帰って
待ち合わせ場所に向かったんだけど、
もう足取りはスキップ状態。
しかも待ち合わせ場所に最初に来ていたのが
あのカズ君だったから、
もうドキドキで。

二人で肩を並べて話すのは初めてで、
興奮気味だった私。
さらに残りの二人がやってきて
4人で歩いたりするとさ、
なんかデートみたいな感じがして胸キュンだったよ。

その後の私ってば恥ずかしいの。
カズ君にキスをするつもりで、
帰り際に「目を瞑ってて」とか言ってね。

でも結局踏ん切りがつかなくて、
何もせずバイバイしたんだ。
まぁ、そんな訳でファーストキスは
守られたってことね(笑)。
顔が赤くなっちゃう。


 私ってば気まぐれな子猫だったのね、
その出来事があった数ヵ月後にカズ君の友達、
ジュン君を好きになってしまった。
心変わりが早いよなぁ。
だからね、本当に『初恋』って
呼べるような恋をしたのは、
その次の年の小学校三年生になってから。

 
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