秘密
朝。
いつものように起きて
いつものように支度して
いつものように学校へ行く。
この、学校へ行く時間が一番嫌い。
なぜかというと
「いってきま「ゆうきーおはよー!」
あのこが来るからだ。
今、私の前でぶりっこしながら挨拶するのは私のクラスメートの長澤あき。
決して友達ではない。
そして、あきと腕をくんでいるのは、
私のおとなりさん
であり、
私の好きな人。
長谷川結城だ。
「さくら。いくぞ」
不器用で、無口で、冷たいけど
私だけ、なまえで読んでくれる。
そして、あきは結城の彼女。
なぜか、私を二人でむかえにくる。
本当、憂鬱だよ・・・・