秘密





朝。




いつものように起きて




いつものように支度して





いつものように学校へ行く。







この、学校へ行く時間が一番嫌い。








なぜかというと








「いってきま「ゆうきーおはよー!」








あのこが来るからだ。









今、私の前でぶりっこしながら挨拶するのは私のクラスメートの長澤あき。




決して友達ではない。








そして、あきと腕をくんでいるのは、




私のおとなりさん



であり、





私の好きな人。







長谷川結城だ。






「さくら。いくぞ」






不器用で、無口で、冷たいけど





私だけ、なまえで読んでくれる。











そして、あきは結城の彼女。








なぜか、私を二人でむかえにくる。







本当、憂鬱だよ・・・・




< 2 / 14 >

この作品をシェア

pagetop