秘密
「いつも、いつも、迎えに来なくていいよ.」
私は大きなため息をついて言った。
「いつも、迎えにきてたし、急に変えるなんてできない」
結城は、私の方を真っ直ぐ向いて行った。
「でも・・・」
「そうだよっ。さくらちゃん。みんなで行ったほうが楽しいでしょ??」
あきは、勝ち誇った顔で言ってきた。
「長澤の言う通りだよ。」
「んもー。あきっていってるじゃあん。」
「あ、わりー」
・・・・・聞きたくない。
なんで、のろけてるとこ聞かなきゃいけないのよ。
「・・・・・・私、先行くわ」
私は、ぼそっと呟き走った。
後ろで何か言っていたが気にならない。
目にためた涙が溢れてきそうだ。
「・・・・・最悪。結城のことで泣くなんて、馬鹿みたい。」
私は、涙を隠して校門に入った。