俺様王子はシャイボーイ?!




『ほら、』



桐山は私にカチューシャを渡した。




「ありがと。」



"お前の方が可愛いっつーの"

が頭の中から離れない。
いつもならスルーして終わるのに…





『奈央、教室戻れるか?』




「うん、大丈夫だよ。」



すると桐山は着ていたブレザーを脱いで、私にかけた。




『来とけ』







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