鬼の名の下
まぁ、今ので認めてもらえたら楽でいいんだけど。


無理だろうねぇ。だって、豊玉のことなんて殆どの人知らないだろうし。


例えば、新撰組に居る人の名前片っ端から言っていくとしても・・逆にスパイ、この時代だったら間者か?に、間違われるだけだろうし。



一体どうすれば良いのかねぇ・・。



「一つ、聞いてもいいかな?」


その時、ずっと黙っていた男たちのうち、一番年上だろうと思しき男が声を上げた。



「どうした源さん?」




源さん・・?まさか、あの6番隊組長井上源三郎!?


うっそ、本物!?!?すっげぇぇぇ!!!


凄い真面目で練習熱心で、池田屋事件の時に活躍したと言われる・・!!


あぁ、くっそ!!僕その池田屋事件に巻き込まれてたんじゃないか!!


あーーもーー!!何で見逃したかなぁ・・!!



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