鬼の名の下
だったら、まだこの世界を放浪した方がいいかもしれない。





「戻れることは出来るのかい?」




『わからないです。でも・・』




「でも?」



反芻して聞き返してくる井上さん





『戻りたいとは思わないです』





あの世界には、何でもある。




だけど、僕にとっては・・・




何も無いから・・・。




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