鬼の名の下
「それより、僕が来たんですから持て成してください」
勝手に来たのに!?
『・・どうぞ』
仕方ないので、明かりをつけて部屋に置いてあった座布団を差し出す。
『何の用ですか?土方さんが呼んでいるってわけでもなさそうだし』
「用がないと来ちゃいけませんか?」
『いけません』
即答。1秒掛からなかった。0,67秒くらいだった。
「・・君って人は」
『大体、ここ立ち入り禁止でしょう?バレたら怒られますよ。』