鬼の名の下
「自分を何だと思ってんだ!!!そんなに血ぃ流せば死ぬぞ!!」
『不死身?』
それに、血を流したくらいじゃ死なないし。
それくらいで死ぬなら、とっくに死んでるっつの。
「愚かだ。人間は何時かは死ぬ。不死身の訳がない、お前はそれが分からぬのか?」
斉藤、愚かなのは君だよ。
僕は、人間ですらないのだから・・。
ピチャリッ
血を舐めていた舌が止まる
『気づかないのかな?』
「何にだよ!!」
静かに問うた筈なのに、大声で原田に返された。