鬼の名の下
嫌々嫌、何で僕縄で縛られているの?


意味分からないんだけど・・・?



「とりあえず、私が屯所まで連れて行こう」


「よろしくお願いします、島田さん」


「君たちは土方さんたちを追ってくれ」


「「はいっ」」


男2人によってグルグル巻きにされた僕は、ガタイの良い男へと引き渡された。


「歩けるかね?」


『猫を頭の上へ移して欲しい』


「猫・・!」


え、何・・?



「か、かわ・・い、嫌々何でもない」


え、もしかしてこんなガタイ良いのに猫好きとか?


『あ、よかったら猫頼んで良いですか?』


「な、誠か!!!」


目!目がキラキラと輝いているんですけど・・!?


『ぶっ・・』


思わず噴出してしまった。


「な、何だ・・!?」


若干頬を赤らめながら怒りをあらわにする。


だけど、それすらも面白い。


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