鬼の名の下
「・・何言って・・・?お前人間・・『違う』





『僕は人間じゃない』



「・・っ!嘘つくんじゃねぇ!!お前なんてどこから見たって人間じゃねぇか!!」



フシャァー!と威嚇してくる猫君。その辺はやっぱり猫なんだ。



『僕はね・・・






    鬼なんだよ』






空から視線を外して、猫を見た。




「・・鬼?」





『そう。鬼。だから僕は人間じゃない。人間でも動物でもない。君の言う普通じゃ有り得ないモノ』



猫から視線を外し、再び空へとむける。


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