ホタルのヒカリ
 ―優―

―――放課後。
花壇の水やりを終わらせ、戸締まりをするために、オレは教室へ戻った。

教室には日誌を書いている影原がいた。

影原はオレに気づくと、
「ゴメン!!あとちょっとだから、もう少し待ってて?」
「あぁ。」
オレは短い返事をして、自分の席に座った。

……数分後。
日誌が書き終わったようで、
「それじゃぁ私、先生に日誌出してくるね。」
とだけ言って、影原は教室から出ていった。

オレが、開いていた窓を全部閉めて帰ろうとした時、影原が職員室から戻ってきた。
オレがそのまま帰ろうとしていると、
「ねぇ、平野君。よかったら途中まで一緒に帰らない?」
と、影原が言ってきた。




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