伝えたい想いは、ありすぎて。
「何度か家にも遊びに来ていただいてましたよ。――…もしかして里沙様、思い出されたのですか!?」
ものすごく驚いた顔でマツさんはあたしを見ている。
「うん。…でもマツさん、あたしが蒼のこと忘れてたってわかってたんだね」
「それはまあ、いつもいつも「アオくん、アオくん」と蒼様のお話ばかりしていらっしゃいましたから」
そうだったんだ…。
「それが、蒼様が引っ越した直後熱をだされたあとからパッタリとお話をされなくなりまして…」