伝えたい想いは、ありすぎて。
「中沢くんは帰らなくていいの?」
こんな時間まで喋ったあたしのバカ…
「帰るけど、里沙を送らなきゃね」
ええっ!?
また不意に名前を呼ばれ、本日二回目のドキッ。
「里沙って…あたしだよね?」
「他に誰がいるの」
「大丈夫だよ!一人で帰れるから。そんなに遠くないし」
しかも、中沢くんに悪いよ…
「ダーメ。たとえ距離が短くてもその間に何があるかわかんないじゃん」
「それはごもっともだけど…」