伝えたい想いは、ありすぎて。
「失礼しまーす。」
学校について、張り切って職員室に入る菫。
用があるのは、あたしなんですけど…
「…失礼します。」
菫の後をついて中に入った。
「…ちょっ、里沙!!」
先生から日誌を受け取った時、小声ながらも、驚いた声で何かを指差している
ん?
その指された先を辿っていくと…
「後ろ姿だから見えないんですけど。」
あたしが見た瞬間、男の子は向こうをむいてしまったようで、後ろ姿しか見えない。
「あの人、転校生!碧い瞳だった!!外国人?」
興奮気味に話す菫はあたしの肩をバシバシ叩く。
い、痛い…