伝えたい想いは、ありすぎて。






「前々から言ってるけど、モタモタしてちゃダメよ、里沙」


「何を?」


「告白だよ。こーくーはーく。」


はて…何故?


ポカンと口を開けていると、あからさまにため息をつかれた


落ち着きを取り戻してきた菫は何故か小声。


「中沢くんが告白を全部バッサリ断る理由…知ってる?」


「知らない」


でも…なぜか気になる。


「“好きな人がいるから”だって」


「うん」


「うん、じゃないよ里沙。あたしの見解では中沢くんの好きな人は里沙」









< 55 / 106 >

この作品をシェア

pagetop