伝えたい想いは、ありすぎて。
「もう教室行こうよ。また見れるじゃん」
「里沙にも一回見てほしいの!」
だから、いつでも…
「職員室に長居するもんじゃないぞ、岡本」
先生に釘をさされ、渋々菫はドアに向かった
その時だった。
物凄い視線を感じたのは。
横をちらっと見ると、バチッと転入生と目があった
ホントだ…碧い瞳。
しかも、端正な顔立ち。
って、なんでこんなに見られてるの?
「里沙ー?」
ドアの方から菫の声がする。
あたしもドアへ向かおうとしても、彼から目が離せないのはなぜ――…?