CHIME
「僕の顔をお忘れですか?
あなたとは以前レセプションでお会いしていたと記憶していますが」


校長と透は訳が分からんと言ったふうに高褄議員と泉を見比べる。


高褄議員は眉を寄せ、すぐに目を見開いた。


「まさかっ…多綺博…!」


言いかけたその瞬間、窓の外でパトカーのサイレンが聞こえ始めた。

「そうそう、僕結構顔広いんです。あなたの後援会やら何やらの事務所に警察の方をご招待させていただきました。さて、何がででくるでしょうか?」


高褄は慌てて外を見る。


パトカーから出て来たのは自分の秘書だ。


力が抜けたのか、高褄議員はその場に座り込んだ。





間もなく少年二人と高褄親子がパトカーに乗せられ去って行った。
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