執事と共にホワイトデーを。
「これ、忘れてるでしょう」
恵理夜の手には、救急箱があった。
「なんのことでしょう?」
「手、」
そう言われて、初めて思い出した。
手のひらに、切り傷があることを。
恵理夜の手には、救急箱があった。
「なんのことでしょう?」
「手、」
そう言われて、初めて思い出した。
手のひらに、切り傷があることを。