執事と共にホワイトデーを。
「キンモクセイ……?」

「その通りでございます」


最後の謎かけの答えと、ようやく意味が繋がった。

両親の思い出と、春樹との約束の記憶を同時に呼び起こすような香り。

しかし、純粋なキンモクセイだけの香りではなかった。
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