執事と共にホワイトデーを。
そして、春樹は、ふと恵理夜の頬に鼻先を寄せた。


「春樹?」


春樹の予想外の行動に恵理夜の頬がさっと赤くなる。

温かな息を頬に感じた。


「やはり、この香りにして正解でした」


深い声色が、耳のすぐ傍で響く。


「え?」
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