執事と共にホワイトデーを。
春樹はさっと顔を上げた。
「私に力を与えてくれる、貴女だけの香りだ」
間近で見る切れ長の瞳は、恵理夜だけを捕らえている。
恵理夜は、赤くなった頬を隠すためか顔を逸らした。
春樹の瞳に、柔らかな色が滲む。
「無礼な真似を致しました」
春樹は、肘の力を取り戻し、しっかりと身を起こした。
「私に力を与えてくれる、貴女だけの香りだ」
間近で見る切れ長の瞳は、恵理夜だけを捕らえている。
恵理夜は、赤くなった頬を隠すためか顔を逸らした。
春樹の瞳に、柔らかな色が滲む。
「無礼な真似を致しました」
春樹は、肘の力を取り戻し、しっかりと身を起こした。