執事と共にホワイトデーを。
「それじゃ、僕行くね」

「うん、本当におめでとう。お大事にね」

「ありがとう。春樹兄ちゃんに、よろしくね」


タクミは、手を振りながら建物の中に入っていった。


「必ず、伝えるわ」


恵理夜は、そう強く言って見送った。


「必ず、見つけて、伝えるわ」


そう言いながら、手紙を開いた。
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