執事と共にホワイトデーを。
「杖は、英語でスティック。それに、習慣……?」


そこから、糸口が見つかるとは思えなかった。

しかし、ひとつすでにわかるヒントがある。


「五芒星の上で、次は水剋火……水が勝つ『火』に関係するものがもう一つのヒントだわ」


恵理夜は、火に関係するものを念頭に置きながら改めて手紙を読み返す。


「明日の朝、赤く染まるかもしれない……?」


恵理夜は、明日のことに頭をめぐらせた。

明日の朝、予定していたのは、――


「朝練……?」
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