執事と共にホワイトデーを。
そこまで走り書きをし、おもむろに三角に折り始めた。

折って返して、また折る。

とてもよい香りのする紙が、様々な形に変化する。

その過程で、様々な言葉が見え隠れをする。


――思い出
――金 木
――……星
――一角獣


「金と木と星……そして一角獣?」


その繋がりが、恵理夜の思考に光を与えた。
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