執事と共にホワイトデーを。
それは、恵理夜にとって両親の思い出の詰まった香りだった。

紙から立ち上ったのは、キンモクセイの香りだったのだ。


――答えは出た。


これで五芒星が完成する。

おそらくこの答えの先に春樹は居るのだろう。


「ヒントは、思い出の眠る場所……」
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