執事と共にホワイトデーを。
朝、シラヤナギに感じた違和感の正体がわかったのだ。


「やはり、朝お伺いしたとき、嘘をついてらっしゃったのですね」

「ははは、ばれていたか。すまなかったね。春樹」


シラヤナギの手から、春樹に携帯が手渡された。

それは、紛れも無く春樹のものだった。


「叔父様が、春樹を隠したというわけですか?」

「隠しただなんて」

「では、この手紙は?」


恵理夜は、今日の5通の手紙を見せた。
< 89 / 125 >

この作品をシェア

pagetop