執事と共にホワイトデーを。
「それは、私が用意したものです」


春樹が、慇懃に頭を下げながら言った。


「え……?」


恵理夜の目が、疑問でいっぱいに開かれる。


「どういう、こと?」


その時、部屋の扉が開いた――
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