執事と共にホワイトデーを。
「ハッピーホワイトデー、恵理夜」


と、再び別の手に肩を抱かれた。


「いや、お前ぇを驚かせようと思ってな」

「お祖父様」


なんと、忙しいはずの祖父もその部屋に現れていた。


「どういう、ことかしら……」


恵理夜は、すっかり困惑した表情でかろうじて、そう口にした。
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