執事と共にホワイトデーを。
「恵理夜が、パーティーに行って見たい、と言ったそうだからね」


シラヤナギの言葉に、恵理夜は春樹を見た。

春樹は、口元だけで笑っていた。

彼は、何でもお見通しだ。


「気に入って、貰えたかい?」

「ええ、とても。素敵な贈り物だわ」


孫、そして姪の手放しで喜ぶ笑顔に二人は顔を綻ばせた。
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