図書室の姫君【完】
「まじで!?あの朔夜君と?」
昨日のことを学校の帰りに奈実に話したら、案の定騒ぎ出した。
「今日も図書室行ってくるね。」
「はいは~い♪」
今日も図書室に向かう。
昨日にはなかった少しワクワクした感情を持って。
「せーんぱい♪」
「もういたの。」
「美姫先輩に早く会いたくて!」
これは口説かれてるのか…
「それは好きな女の子に言ってあげなよ。」
「……先輩って鈍感?」
はい?
あたしは鋭いほうですよ!