先生がいなくなってからの二十日間
あまりの突然に声もでませんでした。



「どうしたの……先生」 クラスの代表委員の細田公子が声をかけましたが
平川先生は何も答えませんでした。





そして平川先生はゆっくりと敦くんに目を向けた。


敦くんは平川先生をみてぶるぶると震えてました。そんな敦くんを平川先生は無表情に見つめた。


そして、ふらふらと


敦くんの方に近づいて行った。




私達クラス一同も平川先生に引き込まれるようにその様子をただただ観ていたんだ。




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