先生がいなくなってからの二十日間
先生……目を覚まして欲しい。


あんな平川先生ははじめてです。


あれは5限目の授業が終わってからすぐ後の事。

私は美化委員でした。

校門付近に咲いている花や植物に水をあげた時の事でした。

(さてと……はやく教室に戻らなきゃ……)


その時です。




遠くから誰かがフラフラとこちらの方に向かってる。その動きは、生気が感じられないというのでしょうか。とても不気味だったのです。

薄汚れたロングコートを着ていて血もついているのです。そして少し茶髪がかったロングヘアーの女性でした。


誰だろうかと私は目を擦り瞬きをしながらよ〜く見てみました。

それが平川先生だったのです。


(先生………)


びっくりしました。私は背筋が凍りついた。

なんであんなに薄汚れてるのかはわかりません。正直あの時の平川先生はとても怖かった。

私はなんとなく平川先生が何をしようとコチラに向かってるのかが想像がつきます。


だから私は平川先生を止めようとしました。





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