よゐしこのゆめ。
青空の広がる爽やかな空間は、一瞬で消えた。
気づけばそこは、真っ暗なわたしの部屋で……
学校から帰ったわたしは、知らない間に寝ていたみたいだった。
「どうしてそんな大事なことを一人で決めるの?いっつもそうなんだから!」
「別に良いだろ!このくらい、相談しなくても良いと思ったから……」
「良くない!このくらいって何!?」
夢の最後に聞こえたのは、ママの怒鳴り声だったんだ……
ぶつけられてるのは、パパ。
開いたままのドアの隙間から、2人の声がダイレクトに入ってきた。
あれ?
2人は仲良しなんじゃなかったっけ……?
「そんなに怒るなよ」
「怒るに決まってるでしょ!」
わたしは、床に足をついた。
暗いままの部屋をそっと歩いて、明かりの見える方へ進む。
「だったら、もう1回選べば……」
「そういう問題じゃない!」
「じゃあ、どうすれば良いんだよ!」