よゐしこのゆめ。
「またぼーっとして聞いてなかったの?」
「だって、あの桜の絵がすごく綺麗だったから……」
「え?」
慌てて言ったわたしの言葉に、店員さんが反応した。
「この店にある絵、私が描いたんです。近くの美大に通ってるんですけど、店長さんがあの絵を気に入って下さって……。
絵と一緒に、私も置いてもらってるの」
にっこりと微笑む店員さんのふんわりした雰囲気が羨ましい。
「すごいですね!どの絵も可愛くて、お姉さんの雰囲気にぴったり!」
「そう言ってもらえると、嬉しいです」
麻奈の言葉にふわふわと微笑む店員さん。
何となく、この温かさはフジに似てる気がする……――――
そんなことを考えてたら、コンコンと窓を叩く音が聞こえた。
びっくりして見たわたし達に、背の高い男の人が微笑む。
店員さんに視線を移すと、少し呆れたような、嬉しそうな顔をしてた。
「もしかして、お姉さんの彼氏?」
上目使いで聞く麻奈に、店員さんは照れたように微笑んだ。
店内に入ってきた彼を、そっと見上げる。
顔も格好良いけど、服もお洒落だ。
「バイト終わるまで、ここで待ってるから」
「ありがとう。でも、接客中に話しかけないでよ!」
「でも、何か親しげに話してただろ?」
「そうだけど……」
不満そうな店員さんを見てにっこりと笑うと、彼は空いてる席に足を進めた。
「あのっ……!」
「だって、あの桜の絵がすごく綺麗だったから……」
「え?」
慌てて言ったわたしの言葉に、店員さんが反応した。
「この店にある絵、私が描いたんです。近くの美大に通ってるんですけど、店長さんがあの絵を気に入って下さって……。
絵と一緒に、私も置いてもらってるの」
にっこりと微笑む店員さんのふんわりした雰囲気が羨ましい。
「すごいですね!どの絵も可愛くて、お姉さんの雰囲気にぴったり!」
「そう言ってもらえると、嬉しいです」
麻奈の言葉にふわふわと微笑む店員さん。
何となく、この温かさはフジに似てる気がする……――――
そんなことを考えてたら、コンコンと窓を叩く音が聞こえた。
びっくりして見たわたし達に、背の高い男の人が微笑む。
店員さんに視線を移すと、少し呆れたような、嬉しそうな顔をしてた。
「もしかして、お姉さんの彼氏?」
上目使いで聞く麻奈に、店員さんは照れたように微笑んだ。
店内に入ってきた彼を、そっと見上げる。
顔も格好良いけど、服もお洒落だ。
「バイト終わるまで、ここで待ってるから」
「ありがとう。でも、接客中に話しかけないでよ!」
「でも、何か親しげに話してただろ?」
「そうだけど……」
不満そうな店員さんを見てにっこりと笑うと、彼は空いてる席に足を進めた。
「あのっ……!」