よゐしこのゆめ。
Ⅵ,青色の過去。
次の日も、その次の日もずっと、フジとの関係は相変わらず。
何となく家に居づらいわたしは、学校と塾の課題をフジの所に持ち込んでやることも多かった。
つまり、パパとママの関係も相変わらず。
どうしてここまで喧嘩が続いてるのか、わたしにもわからない。
1回だけ、それぞれに喧嘩の原因を聞いたことがあったけど
どっちにもはぐらかされて終わった。
もしかして、浮気……とか?
パパが言ってた「フジ」って言葉と、ママが隠してるラブレターが重なって、気になる。
でも、やっぱりわたしには原因なんてわかるわけがなくて……
その影響もあって、フジとの何気ない時間が
わたしの中では欠かせないものになっていった。
でも、いつまでもこのままじゃいられない。
そう思い始めた夜、また2人の言い争いが聞こえて……
わたしはまた、家を飛び出した。
「おっ!今日は2回目?」
おどけてそう言うフジだったけど、わたしの顔を見てその表情を固めた。
「最初にここに来た時みたいな顔してるぞ。どうした?」
今日のフジは、出会った時と同じ服装だった。
ただ、首にはスカーフが巻かれてる。
そんなフジの姿を見てたら、何故だか思わず、涙が溢れてきた。
「聞くよ。俺が、聞くから。たぶん、歩巳は今、吐き出さなきゃいけない」
何となく家に居づらいわたしは、学校と塾の課題をフジの所に持ち込んでやることも多かった。
つまり、パパとママの関係も相変わらず。
どうしてここまで喧嘩が続いてるのか、わたしにもわからない。
1回だけ、それぞれに喧嘩の原因を聞いたことがあったけど
どっちにもはぐらかされて終わった。
もしかして、浮気……とか?
パパが言ってた「フジ」って言葉と、ママが隠してるラブレターが重なって、気になる。
でも、やっぱりわたしには原因なんてわかるわけがなくて……
その影響もあって、フジとの何気ない時間が
わたしの中では欠かせないものになっていった。
でも、いつまでもこのままじゃいられない。
そう思い始めた夜、また2人の言い争いが聞こえて……
わたしはまた、家を飛び出した。
「おっ!今日は2回目?」
おどけてそう言うフジだったけど、わたしの顔を見てその表情を固めた。
「最初にここに来た時みたいな顔してるぞ。どうした?」
今日のフジは、出会った時と同じ服装だった。
ただ、首にはスカーフが巻かれてる。
そんなフジの姿を見てたら、何故だか思わず、涙が溢れてきた。
「聞くよ。俺が、聞くから。たぶん、歩巳は今、吐き出さなきゃいけない」