意地悪王子x天然姫
出会い
「桃瀬さんおはよー」
「まやちゃんおはよう!」
「まやおはよー」
校門をくぐると
みんなが朝のあいさつをしてくれる。
「あ、おはようございます!」
いきおいよく
おじぎをする小さな女の子
桃瀬 まや (モモセ マヤ)
いきおくおじぎをして光景を見た
周りの人たちはクスクス笑っている。
「かわいー」
「あはは!小動物みてーだな!」
「桃瀬らしいねー」
そんな言葉が小さく聞こえた。
う~、恥ずかしい...
おじぎなんて..あたしは
小学生かってね..
そんなことを考えてたら
「まーやーー」
あたしの後ろのほうから
小学校からずっと一緒の
鮎川 瞳 (アイカワ ヒトミ)
があたしのところへ走ってきた。
「ひとみー!」
「まや、おはよー」
「おはよぉー」
瞳は美人、足だって長いし
モデルさんみたいで羨ましい。
あたしなんて、平凡すぎる
今だって登校中の男の子たちが
あたしたちを見てる...
あ、あたし た ち じゃなくて
瞳だけだよね。
「あー!まやと居ると男子たちの注目あびる」
「え?何言ってるの!瞳を見てるんだよ?」
「はいはい、自覚ないモテ子は黙って」
「モテ子じゃないもーん!」
「そんなことより、早く教室行こう?」