AL†CE!

思っていたよりずっと、
華奢だった。

腕がまわりすぎてしまう。

予定表がくしゃ、と音をたてる。


しかし功は、

ぐしゃぐしゃと音をたてて、佐柚の心がくずれていくのを聞いた。


佐柚の手は真っ白だった。

チョークを握りしめていたのだろう。


功は、何も言えなかった。




ガタン

突然、後方から音がした。


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