AL†CE!


昼休みも終わる頃、

泣き止んで落ち着いた佐柚は、

1人で大丈夫だから

と紗和に言って、
1人コインを握って
昇降口に降りた。


泣き疲れたらのどが渇いてしまった。


指先でコインを弄び、
とん、と角を曲がると、
自販機の目の前に
見慣れた男子生徒が
立っていた。






大地だ。


< 93 / 159 >

この作品をシェア

pagetop