震度x
私は母に、中学校に行くよとメールした。



開けてあったドアから外に出ると、近所に住む中学生の双子が、バケツを持って私の家の前を通っていった。


近くに貯水場みたいな、緊急時に水を分ける所がある。

どうやらそこに水をもらいに行っていたようだった。



中学校まで歩いていく途中、大谷石の塀が崩れている所があった。

それを避けて歩く。


すると、ケータイに緊急地震速報が入った。



「え、ヤバいよヤバいよ!」



と私は混乱して周りを気にしながら歩いた。


でも、全く揺れなかった。

安心して歩き続ける。


そこから少し過ぎたところで、道路がぼこぼこになっていて一部が少し隆起している所があった。


そこに二人乗りのバイクがすごいスピードで走ってきた。

しかし、そのバイクは隆起した所に引っかかって横転した。


こんな時にかっこつけていたんだろうけど、ものすごいかっこ悪く見えた。



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