震度x
少し時間が経って、徐々に人が増えてきた。

6時近くだからか、暗くなってきた。



椅子の向こう側には、何やら集団で集まっているように見えた。


それはさっきの某外国人三人を含めた十人以上の集団だった。



椅子の隣の床に座った男は、パソコンを取り出し、電源を入れた。

それと、お菓子か何かの袋を開けた。


ここでパソコンをやるらしい。



パソコンをやることに対してはいいと言うか、何も言えない。


でも、その集団だけがわいわいがやがやしていたのが、なんか許せなかった。



うるさいなぁ、と思いながら、私は目を瞑ったり、母や父とメールを交わしたりしていた。


一通のメールが届くのになかなか時間がかかった。



母とメールを何回か繰り返すうちに、中学校に迎えに行くよ、とのことだった。


やっぱり家が安全でしょ、と。


そして暫く待つことにした。



避難所に来てから、余震は家に帰った時よりも減っていた。

3回ぐらいしかなかった。



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