すべてを君に。






しばらくするとおじさまがあたしの席に来ると「これはおまけだよ」とアイスティーとロールケーキを机においてくれた。





「いいんですか??」


「もちろん。君みたいな若い女性のお客さんは久しぶりでね。」


と、あたしに微笑みながら言った。




「…いただきます」




小さな声でそう言うと、おじさまはカウンターへ戻った。




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