「 俺の彼女になってみる? 」
私が溜息をついたとき、急に教室が騒がしくなった
どうやら女子が妙に騒いでる
「 ...ぁあ...沢! 」
葉月は私を精一杯呼んだ
落ち込んだ気分で指を指している方を見ると
「 蒼先輩??!! 」
昨日とは打って変わって 王子スマイルを
みんなに振りまいている
「 きゃあ-!!!蒼先輩だあっ 」
「 ほら、あんたメアド聞くんでしょ? 」
色んな言葉が飛び交う中
私は ただ呆然と先輩を見つめた
「 あああ、あのっ
メアド教えてくださいっ 」
一人の女の子がそう言った
先輩は笑って頷いた
「 いいけど、その前に
沢呼んでくれるかな? 」