「 俺の彼女になってみる? 」
 
 
 
 
 
顔が赤くなってるのが自分でも分かるくらい。


クラスはそのうち静かになった 
 
 
 
 
「  ...先輩っ...  」 
 
 
 
 
このままでもいいかな、と目をつぶった時


先輩がゆっくり離れた 
 

  
 
「  悪いけど、沢は俺のもんだよ?  」 
 

 
 
 

 
 
 
 
 
  
胸がドキ、と高鳴った


先輩の真面目な顔を見て 
 
 
 
 
ただ、かっこいいなあと思った。 
 

  
 
美代ちゃんは教室を出て行った 
 
  
 
 
「  沢、提案どうなった?  」


「  ...まだ、です  」 
 
 
 
先輩はニッコリ笑って私の耳元に顔を近づけた


そして小声で 
  
 
 
「  俺に手間かけさせやがって。  」 
 
 
 
と、低く低く呟いた
 
 
 
少し耳に息がかかり


ドキッとした 

 
 
  
「  …じゃあね  」 
 
 
 
先輩は早々と教室を出て行った


 
 
 
葉月の顔が赤くなってる

 
 
 
 
「  ...沢...ごめんっ...  」 
 
 
 
 
それだけ言うと、沢はゆっくりと着席した 
 
 
 
 
その瞬間 教室は騒がしくなり


話し合いが始まった 
 
 
 
 
「  俺 カラオケやりて-  」


「  はあ?コスプレ喫茶とかやろうぜ  」


「  男子真面目に考えてよ

   お化け屋敷がいいよね-  」 
 
 
 
 
色んな声が飛び交う中


結局お化け屋敷になった 
 
 
 
「  てかさ、沢ちゃんって先輩に愛されてるよね  」


「  あ-うちも思ったし!  」


「  そそ!まじ羨ましいっ  」 
 

  
 
私は顔を真っ赤にした


愛されてる…のかなぁ 
 
 
 

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