「 俺の彼女になってみる? 」
え?
「 は、葉月
それは違うと思うよ! 」
「 本当らしいよ?
何か、いつも違う女連れてるし 」
胸にグサリグサリとくる言葉
「 ただの友達だよ、きっと 」
自分でも
噂から逃げようとしてるのが分かる
先輩は…
優しくなんかないのかな
「 ま、所詮噂だしね 」
葉月が笑ってくれた
それだけで嬉しかった
「 よしっ
最高の学園祭にするぞっ 」
次の日の昼休みから作業が始まった
出し物とか時間とか
具体的なものの話し合いもあった
「 先輩っ、2-1はお化け屋敷だそうです! 」
「 はい、ご苦労 」
だんだん会話も増えてきた
楽しくなりそうな予感です
「 あ-、沢。
今日放課後残って 」
先輩は書類に鉛筆を置いて
私にそう言った
「 え.... 」
「 話す事がある 」